調布市内の「体験ファーム」、全部で145区画

調布市の農業・農地を守るために有効な「体験ファーム」の見学に

 
調布市で農業をされている方は、平成17年の調査で309世帯、そのうち現在、専業でされているのは2世帯です。
 調布の農業を守り貴重な緑地である農地を保全し、野菜作りを通して土に触れたいという市民の思いもかなえる取り組みに、市民農園」と「体験ファーム」があります。

◆市民農園は、宅地化農地を市が借り上げ、1区画ずつ市民に提供されるものです。しかし、代替わりなどで持ち主の方が土地を売るときには、廃止されてしまいます。

◆体験ファームは、生産緑地で農業をしている農家の方が、農業経営のひとつの方法として行うもので、種や苗、農具などを用意し、初心者にも野菜作りを指導してくれます。市民が利用する場合は、申し込みをし、1年ごとの契約ですが3年まで延長でき、使用料は1区画あたり3万5千円ぐらいです。市がそのうちの1万円を助成。農家に対しては、体険ファーム開設整備費の2/3を助成しています。

 4月25日(金)、市内で4番目に開設された国領の体験ファームで、設置者である農家の方にお話をお聞きし、見学させていただきました。この方は平成9年に発足された「農業体験ファーム実施検討委員会」に農業者の代表として参加され、この制度に精通している方で、第一号となった「国領元気村」も開設しています。畑にはレタス、なす、ジャガイモなど13種類の野菜が整然と植えられていました。朝採りの枝豆のおいしさなどをお聞きし、収穫の時を想像するとうらやましくなりました。

利用者の方たちが野菜づくりをとおして、作業の後におしゃべりをしたり、一緒にお花見などのイベントをしたりと、コミュニティー作りもされているそうです。
 
 体験ファームは、この他にも深大寺、飛田給で開設され、全部で145区画設置されています。現在調布市内の農地の70パーセントが生産緑地で、30パーセントが宅地化農地となっています。こうした生産緑地の有効活用が、今後の農地の保全と都市農業の育成に役立つものだと思いました。体験ファームを開設される方がさらに増えるような取り組みを進めていきたいものです。

※生産緑地とは、
 都市近郊の農地を保全する目的で、固定資産税が宅地化農地に比べてかなり低く設定されています。また、後継者がいれば相続税の猶予制度も摘要されますが、生産緑地として届け出てから30年は農業を続けることなどの条件があります。