調布の水めぐり

地下水シンポジウム 調布で開催

2008/08/24(日)

■会場満席だった地下水シンポジウム
 多摩の地下水の会の主催、調布市後援で地下水シンポジウムPrtⅠ「安全でおいしい地下水を飲み続けよう–地下水保全条例–」が国領あくろすで開催されました。
 地元調布市長のほか国分寺市長、都議会議員、国会議員も出席し、千葉大学名誉教授の講演に耳を傾けました。またすでに地下水保全条例を作っている秦野市の職員の講演もあったため、調布市など自治体職員の参加もみられました。
 講演の後、地下水保全に取り組む市民活動団体メンバーも加わってパネルディスカッションが行われました。

■調布の水めぐり案内  
午前の部として地下水シンポジウムのフィールドワークとして「調布の水めぐり」が行われ、調布市の中で里山の風景の残る佐須、深大寺地域の湧水を巡りました。あいにくの雨模様にもかかわらず、参加者は10人。杉並区や府中市から参加された方もいて、自己紹介の後、「調布の地下水を守る会」の大木さん、「身近な川を見守る会」の江刺さんを講師として集合場所の国領駅から歩きはじめました。(私も案内スタッフとして参加。)

 ★まずは野川の細田橋付近で、湧水が流れ込んでいる箇所を見学。ここでは私も「身近な川を見守る会」会員として年2回、川の生き物調査で定点観測をしています。雨降りが続き流量の増した野川を見ながら、緑の豊かな農地の残る佐須地域へ向かいました。
 →青々とした稲の実る水田で「田んぼの学校」を主宰されている尾辻さんからお話を聞きました。崖線から湧き出した水は、上の田んぼから順に水が引かれ、水の少ない年は、下に位置するこの田んぼに充分回らない時もあるそうです。水路を見ながら、水争い、水利権と言う言葉も実感をもって感じられ、先人の苦労が偲ばれました。
 →さらに深大寺地域に向かい湧水路を遡っていくと、佐須街道と交差するところで暗渠になりますが、歩道の一部がガラスタイルになっていて、佐須用水路の生き物のために光を取り込むための工夫がされていました。→柏野小学校横の道を抜けると、崖線と田んぼの緑が豊かな谷戸の景色が広がります。ここは私の大好きなビューポイントです。→7月に生き物環境調査をした深大寺自然広場をご説明し、野草園の中の以前は湧水の湧き出ていた所を見ました。今はポンプで汲み上げた水が流れています。
 →自然広場から高速下を通り奥に進むと、都立農業高校の神代農場があります。ここでは湧水で鱒の養殖もおこなわれており、境界のフェンスの下からは、湧水がこんこんと流れ出ていました。
 調布の水道水はその6割が地下水なので、美味しいと言われていますが、深大寺周辺にあるその取水井戸のひとつも見ることが出来ました。
 →龍の口から水が流れ出ている不動の滝、深沙大王堂裏の水源の池や、ハケ下の水を集めて野川の流れと逆方向の西に流れることから名付けられた逆川(さかさがわ)を見学して、以前は豊かな湧水を利用して、穀類を粉にしていた水車を展示した水車館で水めぐり終了となりました。
 ちょうどお腹もすいたところで、皆さんと深大寺名物の手打ちそばをいただき、大満足のフィールドワークでした。(恭子)