在宅介護を支える家族への支援を

12月議会一般質問から

介護保険が始まって10年、介護サービスは保険料の見直しや制度改正のたびに充実とは逆の方向に向かっています。さらに、介護期間の長期化、介護者の高齢化、介護の人材不足など、介護の現実は厳しさを増し、介護を社会で担うという介護保険の当初の理念からは遠ざかる一方です。

調布生活者ネットワークでは、今年の8月に介護についてのアンケート調査を行いました。いただいた回答には、ショートステイや特別養護老人ホームなどの施設の充実を望むとともに、介護をする家族の心のケアを求める声も寄せられました。

●家族介護者が集まれる場づくりを
介護を担う家族が、共感を持てる人たちの中で自分の思いを語り合い、医療や福祉サービスの情報を得ることができる場が「家族会」や「介護者の会」です。杉並区では、立ち上げ・運営を介護OBなどによる介護者サポーターが担い、区はその養成や場の確保に支援をしています。調布市でも市の事業として、在宅介護を支える家族が集まれる場を作り、その運営を担う介護者サポーターの養成に取り組むことを提案しました。

●認知症の高齢者を抱える家族への支援を
在宅介護の中でも特に認知症の方の介護は、365日、24時間目が離せず、気の休まる時がありません。また身近に適切な相談機関や理解者がないと家庭の中だけで抱え込み孤立無援の思いに陥り、先の見えない不安や強いストレスを抱え込んでしまいます。認知症の早期発見早期治療につなげるためにも、認知症の相談窓口の周知をさらに図ることと、ボランティアによる見守りの仕組みを作り、介護者が介護を離れられる時間を作ることを支援していくべきではと質問しました。

また、地域の中にミニデイを増やしていくことについても質問しました。
現在市内に32箇所あるミニデイの「ひだまりサロン」は市民のボランティアにより運営されています。高齢者の方々にとって、身近な地域の中に定期的に集まれる場があることは引きこもりにならずに、生活の張りとなっています。

●ミニデイ開設に行政支援を
ミニデイ開設の一番の課題は場所の確保です。「ひだまりサロン」は公共施設では、地域福祉センター、老人憩いの家などが使用されていますが、市内に16ヶ所あるふれあいの家も使用できるよう、また、市が仲介をして空き家になっている個人宅や、空き店舗の活用も図るよう提案しました。ふれあいの家の使用については、社会福祉協議会と連携を図りながら支援していきたいという回答を得ました。
  
どんな状況になっても安心して地域の中で暮らしていけるよう、これからも皆さんの声をいただいて、活動していきます。どうぞ皆さんの声をお寄せください。