障がい者の視点からの防災対策を

「障害者が安心できる災害時の備えとは・・・」参加報告

多摩市の手話通訳者用ゼッケン
多摩市の手話通訳者用ゼッケン
障がいを持つ方たちやご家族が災害時の心配事や、日ごろの工夫、要望などを話し合うための調布市障害者(児)団体連合会(障団連)の研修会に参加してきました。
 
 調布生活者ネットワークでは、政策ゼミで防災を取り上げ、昨年6月議会で「災害時に支援が必要な人たち(災害弱者)に配慮した防災対策」を求めて一般質問をしていますが、この日当時者の方たちの生の声を聞き、まだまだ課題が多いと感じました。

 いざ災害が起きた時には、情報収集、避難所までの移動、避難所での生活などで障がいのある方にはどうしても困難が生じてしまいます。障団連では個々に声を上げるのではなく、共通の問題として毎年防災月間の9月に、災害時援助希望者名簿や要望書を警視庁、東京消防庁、調布市に提出しています。

 情報については、聴覚障害者協会の方から、SOSカードの紹介がありました。これは文字や、身体の絵がかかれたカードを指差すことで、緊急時に救急救命士や支援をしてくれる人とコミュニケーションがとれることを目的に作られています。工夫すれば外国人や高齢者にも転用できます。また、多摩市の手話通訳者や聴覚がい害の方が避難所で身につけるゼッケンはわかりやすく、ぜひ調布市でも取り入れるべきだと思いました。

 避難所はまずは学校体育館ですが、その後二次避難所が地域福祉センターに開設され、障がいのある方や高齢者で必要とされた方は、そちらに移れることになっています。
精神障害者家族会かささぎ会からは、こころの支援センターを二次避難所に指定して欲しいと要望が出されました。また、日々服用している薬の供給が保障されることも重要ということでした。
意外だったのは、視覚障害福祉協会の方から出された「視覚障がい者は誰かがそばについていればいいので、二次避難所への移行は考えていない」と市からの回答があったということです。広い避難所で移動も難しく、トイレに行くにも困難な状況になることは明らかです。
NPO心身障害児・者親の会からは、おむつ換えや着替えのためのパーテーションや教室を利用した専用ルームと、優先トイレの要望がありました。パーテーションは、市もその有効性を認めつつも保管場所がないという理由で各避難所への設置は進んでいない現状です。
 身体障害者福祉協会からは、災害時の移動方法の確保について要望が出されました。車イスでエレベーターが利用できないと逃げられないというのはほんとうに不安です。

 まずは、日ごろから地域の中で障がいに対しての理解と、いざという時には声を掛け合うつながりが求められます。
そして、障がいのある方たちの視点から避難所でどんな課題が出てくるのかを想定し、それに対応した避難所運営マニュアルの作成も今後早急に進めていかなければなりません。