その中のひとつ、染地地域福祉センターの中にある市民活動支援センター染地コーナーを訪ねました。
染地コーナーは3日間の開設でしたが、今年10月から火曜日〜土曜日までの週5日間になり、地域福祉コーディネーターとして女性の職員が一人常駐しています。
ここでやっているのはボランティアのことだけではありません。地域に住む方たちが気軽に訪れておしゃべりができる「まちの縁側」として、地域の人たちのネットワークを作ったり、高齢者の方達の見守りなどの役割りを今後充実させていきたいと、この職員の方がおっしゃっていました。
この日は、ちょうど月1回の昼食会(ボランティアの方たちが調理をし、一人暮らしの高齢者の方達とおしゃべりをしながら会食をする)で、顔なじみの高齢者の方達が、いつものように早めに来てここでのおしゃべりを楽しんでいました。その中のお一人が、顔見知りになった人から、あいさつをしてもらったり、気遣ってもらえるのがうれしいと話されていました。「地域で安心して暮らす」ためのまず一歩は、やはり人とつながっている実感を持てることなんですよね。
ともすれば閉じこもりがちになってしまう高齢者の方はもちろん、子育てにちょっと悩んでいる世代の方、若者など世代を超えた交流がこの「まちの縁側」で自然にできるといいなあと、私もお茶をいただきながら思いました。
ボランティアとしてこのコーナーで把握しているのは、20団体と、個人では20人位。活動は、外出や送迎の支援のほか、高齢者施設のデイサービスでの書道や、児童館で行われている「子育てひろば」での折り紙の指導、学童クラブの児童との交流などをしているそうです。
しかし、新たなボランティアのなり手が少ない現状です。
これからますます少子高齢化が進み、地域の福祉のニーズも多様化してきます。公的なサービスだけではまかないきれない課題も多くなってくるでしょう。だからこそ、地域住民の支え合いであるボランティア活動を活性化していくために、もっと広報をしていく必要があると思います。
この点に関しては、市や市民活動支援センターのホームページでボランティアの情報をもっとわかりやすくしていくべきと、今開かれている第4回定例議会の一般質問の中でも取り上げました。