〜味の素スタジアム避難所報告〜

味の素スタジアム内に開設された調布市市民活動支援センターのボランティアセンター
味の素スタジアム内に開設された調布市市民活動支援センターのボランティアセンター
 味の素スタジアムでは福島第1原発の事故による屋外退避圏内から避難して来られた方たちを受け入れています。
 25日金曜日で、約180人、65世帯の方たちが避難しています。当初は都の職員だけが対応にあたっていましたが、現在では、調布市の社会福祉協議会のボランティアセンターの窓口も開設され、様々な相談を受けています。私がいる間も、緊急生活資金貸付の相談に来られたご家族に対応していました。車の修理や、自宅での食事やお部屋の提供など、市民のボランティアの情報も張り出されています。この窓口にも市民ボランティアの方がいらっしゃいました。
 食事も、昼食は市民や飲食店などの団体ボランティアが炊き出しを行い、朝食、夕食は東京都がおにぎりや仕出し弁当を提供しています。(26日からは飲食店の食事券の提供になりました。
 ホールにはその他、周辺の情報を張り出したボードや、洋服、果物、お菓子、歯ブラシ、カイロなどの支援物資のコーナーがあり欲しい物を自由に取れるようになっていたり、テレビやパソコンも置かれています。
 都の職員の方の案内でお部屋も入り口から覗かせていただきましたが、40㎡ほどのカーペット貼りの会議室を卓球台で区切り、一人当たりのスペースもゆったりとしているようでした。現在は男性、女性、場合によっては家族などに対応して部屋割りをしていました。
 健康相談の部屋では、都の保健師が毎日2名で、健康チェックをしたり、近隣病院を紹介したりと相談にあたっています。また、医務室もあり救急救命士が24時間常駐し、日中は医師もいます。
避難者の意見や必要なものを書いてもらうボックスも置かれ、その都度対応されているようでしたし、館内も空調で暖かく保たれていました。

 お話を聞かせていただいた方は、医療関係者のご家族が最後まで患者の対応にあたっていたため避難できず、現在、一人で屋内退避をしているということで連絡は取れるものの、その身を案じておられました。
 スタジアム内で都営住宅の受付も行われていますが、皆さん、自宅はそのままにあるので、できれば早く帰りたいと思っていますから、この段階で申請する決断は難しいでしょう。1日も早く放射能の数値が下がり、もとの生活に戻れることを願わずにはいられません。

 20名ほどいる子どもたちがどういう生活をしているのか、気がかりでしたが、プレイルームにあてられた一室で、ボランティアの高校生達と、折り紙や、お絵かきなどしながら遊んでいました。楽しそうでしたが、小学生は外でものびのび遊びたいだろうなと思いました。今は春休みの期間中ですが、避難が長引けば、ここから学校へ通うことも想定されます。
 しかし、東京都教育委員会は被災した児童の都立学校(特別支援学校など)への受け入れを「都内に転居することが確実な者」に制限した内容の通知を出しました。これでは、障がいを持つ子の教育が保障されないことになりかねません。どんな状況にあっても、子どもの学ぶ権利は守られなければなりません。

ボランティア活動の情報については